こんな経験はありませんか?
「行列ができているお店を見ると、つい並びたくなる」
「Amazonで商品を選んでいると、レビュー0件の商品よりも、★4.5レビュー500件の商品をつい選んでしまう」
「SNSで「みんながやっている」と聞くと安心する」
なぜ、私たちは他の人の行動を判断材料にしてしまうのでしょうか?
この記事では、他の人の行動によって私たちの判断が変わってしまう心理について紹介していきます。
社会的証明とは?
社会的証明とは
「多くの人が選んでいる=正しい選択」
そんな風に無意識に判断してしまう心理のことです。
自分でじっくりと考える前に
「周りの人の行動や意見を正解の手がかり」にしてしまうのが特徴なのですが、あなたが何か選択する時に心当たりはありませんか?
例えば、お昼ご飯や晩ご飯、遊びに行く場所やガジェット選び。
でも、これはあなたの意思が弱いのではなく、元々人間に備わった自然な判断の仕組みなのです。
他にもたくさんありますが、あなたの身近に起きている社会的証明を具体例で紹介します。
行列ができているお店
例えば、同じようなラーメン屋が2件あり
A店:行列ができている
B店:誰も並んでいない
この場合、多くの人が「無意識」にこう考えます。
「A店にあれだけ並んでいるってことは、きっと美味しいはずだ」
実際に「美味しい」なんて話は聞いたことが無くても、他の人が並んでいる(選択している)ことを品質の証拠として判断の材料に使っています。
ネットの口コミ・レビュー
ネット通販で商品を選ぶ時
商品A:★4.5 レビュー500件
商品B:★0 レビュー0件
多くの人が「商品A」をすぐに選択するでしょう。
これは「自分が試さなくても、すでに多くの人が判断してくれている」と感じるからです。
SNSのフォロワー数
同じ内容を発信している二人がいます。
A:フォロワー 10万人
B:フォロワー 100人
この場合、内容よりも
「Aの方がBよりも多くの人から支持されているから、きっと信頼できる人」
そんな風に感じませんか?
でも、内容は同じでも「価値観」に違いがあり、Bの人が自分と同じ価値観を持っている可能性だってあります。
なぜ社会的証明が働くのか
社会的証明という心理が働くこと自体は、良くも悪くもありません。
でもなぜ、人は社会的証明に流されてしまうのか。
理由はとてもシンプルです。
「間違えたくない」
「判断に時間や労力をかけたくない」
「周りから浮きたくない・変な目で見られたくない」
こんな考えが根底にあるからなのです。
特に日本人は、周囲の目を強く意識する民族です。
人は「不確実な状況」になるほど「みんなの選択を安全な正解への近道」として使います。
ただ、社会的証明は私たちの判断を素早く楽にしてくれる一方で、その判断を誤らせることもあるのです。
注意点・落とし穴
社会的証明は判断を早くし、周りの人たちと同じ選択をすることで安心感を得られ、深く考えることも無く、周りから浮くようなことも無い無難な選択をすることができます。
ただし、これらには多くの「罠」があることも知っておいてください。
「多数派=正解」とは限らない
多くの人が選択しているからと言って、それが正解とは限りません。
例えばSNSでバズっている意見について。
「声の大きい意見」
「感情的に広まりやすい意見」
などは数が多く見えるため目立ちます。
でも、その他の意見
「冷静で正確な意見」
「ごく少数、でも専門的な意見」
といった、本来注目されるべき意見は埋もれてしまいやすくなる傾向にあり、結果として間違った意見が多く取り入れられてしまいます。
演出された「人気」も存在する
行列ができるほど大人気なお店は、あなたの近くにもいくつか存在するはず。
でも、その人気は本当の評価からくる人気でしょうか?
実はマーケティング戦略の一つに、あえて行列ができているように見せる手法があります。
サクラと呼ばれる雇われた人たちを使って行列を演出する方法なのですが、人はこの行列を見ると
「流行っている」
「きっと、それほど美味しいんだろう(すごいサービスなんだろう)」
そう感じることでその行列に並びます。
そして、その行列を見た他の人が同じ考えを持ち、並ぶ。
人は演出された人気でも、周りの人が並んで(選んで)いれば無意識の内に「良いものだ」と思い込んでしまうものです。
自分に合うかは別問題
SNSやブログ、Youtubeやテレビで話題になっているダイエット方法。
多くの人が取り組み、実際に痩せることができたと絶賛の声が多数ある中、それが本当に自分に合う方法かは別問題です。
それに、ダイエットだけではありませんが、実際に痩せたという声以上に取り組み挫折した人も裏では大勢いることもあります。
大きな意見(上手くいった人)の前では、小さな声(上手くいかなかった人)は埋もれてしまう事もあります。
本当にその方法(商品・サービス)が自分に合った方法なのか、本当に必要なものなのかしっかり確認してから取り入れるようにしてください。
しっかりと吟味し実行した結果、自分に合わないものであってもそれは貴重な経験となり、次への挑戦の学びに変えることができるでしょう。
まとめ
この記事では、他の人の行動によって私たちの判断が変わってしまう心理について紹介してきました。
社会的証明とは
「「多くの人が選んでいる。」という事実を正しさの証拠として信じてしまう心理」
なのです。
この心理を知っているだけで、行列のできたお店に並ぼうとしているときに
「今、自分は社会的証明に影響されているかも・・・。」
と、一歩立ち止まって考えられるようになり、周りの人とは少し違う自分が見えるかもしれません。


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