学生も社会人も必要なもの、それが勉強です。
でも「何で勉強なんてしないとダメなのか」と考えたことがある人は多く、学生だと「テストで良い点をとるため」「良い高校や良い大学、良い就職先に就くため」といった理由が主だったりするかもしれません。
社会人では「必要な資格取得のため」「お客様への提案力強化のため」といった実務に関するものが多くなります。
そのため、勉強と言われ頭に思い浮かぶのはこういった進路や仕事に関係するものが多いのではないでしょうか。
勉強する理由として、それらも決して間違いではありませんが、勉強をする本当の理由はもっと別の部分にあると考えます。
この記事では、なぜ人は勉強をしないといけないのかについて紹介します。
一般的に言われる「勉強」する理由
勉強をするべき理由としてよく聞くのは「良い大学、良い会社に入るため」「将来の役に立つから」など、社会の仕組みや他人の期待に応えるためといった社会的な理由です。
ただ、この理由には勉強をする本人の内側から出てくる「学びたい!」「知りたい!」といった欲求が無いため、疑問に感じたりモチベーションが湧かずに勉強を止めてしまう人も多くいます。
学生の中にも、難しい数学や古文を学んで将来何の役にたつのか、そう疑問に感じ勉強をすることが馬鹿らしくなる、という人も多いかもしれません。
「勉強」の本質的な価値
勉強とは本来やらされるものではなく、自身の内側から湧き出てくる「知りたい」という欲求により学ぶものではないでしょうか。
今更学ぶことなんて何もない、そう考える人もいるかもしれませんがどんな人も日々、何かしらの学びを得ています。
スマートフォンの新しいアプリの使い方、会社で使用しているシステム、資格の取得、新しい場所や新しい人と会った際の振る舞い方、遊びに行った先での楽しみ方。
勉強とは難しいことを机に齧りついてするものばかりでは無く、生活の中の様々な物事全てが勉強だととらえることが大切です。
この項では、そんな勉強の本質的、その価値について紹介します。
自分の世界を広げる
新しい知識は物事への新しい視点に気づく可能性が高くなります。
例えば、テレビで流れている子供向けアニメ。
これまで、何も考えることもなく何となく見ている人は多いかもしれませんが、15分~30分の中にはたくさんの学びが詰め込まれているのはご存知でしょうか。
人との関係構築に必要なこと、挑戦することの大切さや失敗した時の振る舞い、偏見によって視野がどれほど狭くなるのかなど、実は子供向けアニメも奥が深かったりします。
このように、新しい知識を得ることでこれまで何となく観ていた、過ごしていたことの中に潜む問題点や学びに着目することができるようになり、更に新しい視点を得られることで自分の世界をどんどん広げることが可能となります。
思考する力がつく
勉強は単に知識を頭に詰め込むだけではなく、学んでいる間に自然と「考える練習」を繰り返し行うことになるため、思考する力【情報を理解する力】【比較・判断する力】が育っていきます。
【情報を理解する力】は「なぜ、そうなるのか」を理解しようと、問題解決のために筋道を追うことで論理的に物事を整理することで育ちます。
【比較・判断する力】は正解が1つとは限らない問題に多く触れることで情報を比較し、自分なりの仮説のもと判断する力が育ちます。
勉強することにおいて、最も重要なのは【自分の頭で考える】ことです。
「情報を鵜呑みにするのではなく、自分の頭で考え、判断する」力が育ち、これは【情報を理解する力】や【比較・判断する力】を鍛えていないと難しい思考する力となります。
自分の可能性の幅を増やす
勉強をすることで知識や資格が増える「手札が増える」といった、カードゲームで例えられることがあります。
相手がどんな条件を出してきたとしても、手札が多ければそれだけ自分の持つ選択肢の中から選ぶことがで、状況によっては、自分の方が有利に物事を進めることもできる可能性があります。
逆に手札が少なければ、相手の出す条件に対応することができずに諦める、相手の出す条件に従うといった妥協せざる得ない状態になる可能性もあります。
このように、勉強をすることとは自分の持つ手札(知識や資格)を増やすし自分の可能性や選択肢の幅を増やすことが可能となります。
人とのつながり
人と話すことが苦手だと感じている人でも、自分の趣味や興味があることといった話題だと話すことができる場合が多くあります。
勉強という点では、こういった様々なことを知る、体験していることで知識が増え様々な人とのコミュニケーションができるようになります。
人の以外な一面を見ることができる機会が得られるほか、共通の話題から人脈の輪が広がるといった思いもよらないイベントに遭遇するチャンスに巡り合えるかもしれません。
勉強とは「自分自身のアップデート」
勉強は自身を更に成長させるツールであると考えられます。
例えば、普段買い物しているコンビニやスーパー、本屋に家電量販店など、これらにはお客様に1つでも多くの商品を購入してもらうための手法がちりばめられています。
他にも、詐欺やネズミ講、迷惑メールなどといった犯罪行為にもたくさんの心理的な手法が使われています。
勉強するということは、これらの手法に惑わされず「本当に自分が欲しいものなのか」「この情報は本当に正しいものなのか」を「冷静に判断する」ことを可能にします。
このように、実生活の中にも少し意識するだけで多くの「学び」が存在していますが、ほとんどの人が知らずに生活しています。
勉強には、今まで気づけなかったことへの「疑問」を持つきっかけを作るチャンスでもあり、自身をアップデートすることができるチャンスでもあるのです。
また、自分の持つ手札(知識やスキル)を増やすことにもつながるため、できることの選択肢を増やすことにもつながります。
まとめ
この記事では、なぜ人は「勉強」をしないといけないのかについて紹介しました。
勉強が苦手だと感じる人もいるかもしれませんが、無理に机に向かって難しい参考書を読む必要はありません。
ただ、ほんの少し「知りたい」「なぜなのか」など疑問に感じたことはスマートフォンでもいいので調べることから始めてみてはいかがでしょうか。
最初は面倒に感じることも、何となくでもいいので続けていればそれが習慣となり、それは全て知識として蓄えられていきます。
「勉強をするということは、過去の自分から未来の自分への贈り物」のようなものです。
人から見たら些細なことも、勉強し突き詰めれば大きな成果につながる可能性もあります。
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