「自分を見失う」こと、それは「プライドが高すぎる」から

本当はやりたいことがあるのに「格好悪い」と思いやめてしまう。

言いたいことがあるのに「相手にどう思われるか不安」で本音が言えない。

SNSで他人のキラキラした成果と今の自分を比較して落ち込んでしまう。

自分を少しでも大きく見せようと小さな嘘を重ね続けてしまう。

これらは全てプライドが高すぎるが故に起こることです。

そして誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

この記事では、「自分を見失う」ことは「プライドが高すぎる」ことについて紹介しています。

プライドの正体や手放す方法を知ることで、少しでも心を軽くすることができれば更に一歩、成長できるきっかけになるかもしれません。

目次

プライドとは

プライドとは「誇り」「自尊心」といった、自分を尊重し大切に思う気持ちを指します。

プライドが高すぎるなど、ネガティブな意味で使われる「プライド」には、本来たくさんの良い意味が込められた言葉なのです。

【自分の価値を信じる力】

「自分はできる」「自分は大切な存在」だと思うことができる。

【努力の原動力】

「妥協したくない」「ここは譲れない」などの向上心。

【信念を貫く強さ】

「周囲の意見に流されない」「自分の軸を守ることができる」といった強さ。

つまり、プライドとは、自分の中に持つことで向上心や自分はできるといった、自己肯定感や自己効力感(セルフエフィカシー)を上げるためにとても大切なものなのです。

自己肯定感

他人からの評価や条件に左右されず、ありのままの自分を認め、尊重し、価値ある存在だと感じられる感覚。

自己効力感(セルフエフィカシー)

特定の目標を達成するために、自分には能力がある、自分にはできると信じる心の状態。

プライドが高すぎると起こること

プライドを持つことはとても素晴らしいことですが、そのプライドが高すぎることで自分自身を縛ってしまう鎧のようなものに変わってしまいます。

  • 「他人に認めてもらいたい」という気持ちが強すぎるあまり、人の目や評価に縛られてしまう
  • 自身の間違いを認めることができず、関係がこじれてしまう
  • 本来の目的(結果)よりも「自分の評価」ばかりが気になってしまう

これらは、プライドが高すぎるあまり起こってしまうことです。

また、SNSを利用している人によく見られるのが、多くの同世代たちのキラキラした投稿を見ることで今の自分と比較してしまい落ち込んでしまうこと、より自分を良く見せようと小さな嘘を重ねるといったこと。

それらは全て自分の「プライドが高い」状態になってしまっているからだと考えられます。

なぜプライドが高くなってしまうのか

プライドが高くなってしまう要因には心理的なもの、家庭環境などが影響していると考えられます。

承認欲求が強い

他者から「すごい」と認めてもらいたい気持ちが強すぎることが要因の1つとされています。

特に現代では、SNSが普及したことで他者からの評価「いいね」の数やフォロワーの数といった、評価に敏感になりやすいことが考えられます。

失敗への恐怖

過去に大なり小なりの失敗をし、傷ついた経験がある人は「もう、あんな恥はかきたくない」という強い思いを持つことがあります。

その結果、失敗を認めることが難しくなり次第にプライドが高くなることにつながっていきます。

過去の成功体験

過去に他者から褒められた成功や実績が「自分はこうあるべき」だと縛りつけてしまうことがあります。

「あの頃の自分を守らないと」と、無意識に自分を守ることでプライドが大きくなってしまいます。

育った環境と価値観

厳しい家庭や競争の激しい環境で育った場合「負けは許されない」「他者からは常に高評価を貰う」という考え方が当たり前になることで、弱い部分を見せられなくなってしまいます

また、過保護な環境下では「自分は特別な存在」だという意識が強くなりすぎるあまり、プライドが肥大化してしまうことにもつながります。

比較文化と社会的なプレッシャー

常に周囲と自分自身を比較してしまうことで「周りより優れていなければ評価されない」という競争社会の中でのプレッシャーは、プライドを大きくしてしまう要因の一つだと考えられています。

また、SNSが一般化し友人や知人、同僚といった同年代の今を見ることが簡単に覗けるようになったことで「今の自分」とを比較してしまい、優劣を感じやすくなってしまったことも原因だと考えられます。

「プライドが高くなる=心が弱い」ではなく、育ってきた環境や経験が積み重なってできた自然な結果でしかありません。

ただ、「プライドを手放す」ことや「考え方や気持ちを柔らかくする」ことでバランスを取り戻すことも可能でもあります。

プライドを手放す方法とその効果

プライドを手放すことで「他者と比べない」「完璧を目指さないことで気持ちが軽くなる」「人間関係がスムーズになる」など、心理的にも生きやすくなります

ただ、これまで築き上げてきた成果、環境によって出来上がったプライドを手放すことは難しいと感じる人もいるかもしれません。

また、無意識的な思考によるものが大きいため、どうやって手放せばいいのかわからないと感じる人もいるでしょう。

そこで、プライドを手放す方法として最初に意識的に実践してもらいたいことを3つ紹介します。

小さい失敗をあえて認める

過去の成功体験や他者からの評価により、自分の中に「こうあるべき」という思考が根付いてしまっていることが原因だと考えられるため、最初は「小さい失敗」を「あえて認める」ことから始めてみましょう。

その際に「笑って流す」ことも忘れずに。

これにより人間関係がスムーズになり、完璧を目指していた自分を手放すことで心がスッと軽くなってきます。

最初は意識的に行うため抵抗感を強く感じるかもしれませんが、1日1つだけを続けてみると気が付くころには周囲から、そして自分の中の価値観が変わっていることに気づくはずです。

評価よりも目的を意識する

完璧へのこだわり、失敗への恐怖心や承認欲求を強く意識することはプライドが大きくなる原因です。

原因には「他者からの評価」が大部分を占めていることが考えられますが、達成するべきことは「評価」ではなく「目的」であることを常に意識することです。

この意識の違いは、目的達成への最短ルートであり、結果的に周囲からの評価も上がることにつながります。

それは、目的達成のために一人ではなく周囲へ助けを求めることで、関わってきた人全員に「感謝」と「達成感」を共有することができるからです。

信頼できる人に自分の弱さを見せてみる

自分の弱さを見せることができる人はいますか?

「います」という人はとても幸せなことであり、大切にするべき存在です。

その人に、ご飯を奢る代わりに悩みなどを打ち明けて解決策を図ることがいいでしょう。

ただし、愚痴っぽくなることは無いように意識しておくこと。

愚痴には、ただ聞いてほしいだけのものが大半を占めていることが多く、解決策を提示しても「それはわかっているけど・・・」と歯切れの悪い会話にしかなりません。

愚痴ではなく、未来の話や悩みといった「先のある話」は自身の価値観を変えることにつながるかもしれません。

もし、信頼できる人なんていない、という人は「自分自身に弱さを見せる」ことから始めてみてください。

方法として「ノートに気持ちを書く」ことがあります。

これは、人に話すのと同じくらい心が軽くなる効果があるほか、その弱さや悩みを文字を通して客観的に見ることができるため、解決策のひらめきにつながることもあります。

また、カウンセラーといった専門家などの第三者を頼ることも有効です。

「他人に自分の思っていることを伝えるなんて・・・」と考える人もいますが、それは「他人にこんなことを思っているなんて知られたら」という他者の評価を気にしている自分がいる証拠です。

まずは、自分の弱さを見せる、自分で自分の弱さを見ることがプライドを手放すために必要なステップとなります。

まとめ

この記事では、「自分を見失う」ことは「プライドが高すぎる」ことが原因であることを紹介しました。

自分を見失うということは、高くなりすぎたプライドに縛られてしまっているサインの可能性があります。

プライドを持つことは決して悪というわけではありません。

自信や誇りにつながり、自分の軸とも言えるとても大切なものです。

ただ、そのプライドが大きくなりすぎると本来の自分らしさを見失うことにもつながります。

「完璧さ」や「他人からの評価」ばかり気にしている時には一度客観的に自分を見つめ直し、本当に今必要なのは他者からの評価ではなく目的達成である、という意識を持つことが大切です。

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この記事を書いた人

引きこもり、ニートを経てきたダメリーマン。
サッカーやフットサル、ドライブが趣味。
毎日子供と猫に揉みくちゃにされながら好き勝手生きているアラフォー。

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