日常生活の中で
「せっかく〇〇してもらったし、何かお返しをしないとな・・・」
なんて、場面は意外と多くありませんか。
実は、この気持ちを心理学で説明することができ「返報性の法則」と言います。
この記事では、返報性の法則について心理学に詳しく無くてもビジネスや日常に活かしてみたい人に向けて、具体例を中心にわかりやすく紹介していきます。
返報性の法則とは
返報性の法則とは
「人は何かを受け取ると、何かをお返ししたくなる」心理です。
ざっくり簡単に言うと
「人は貰いっぱなしが苦手」なんですね。
日常でよくある返報性の法則
日常生活のなかにある返報性の法則が働く瞬間を紹介します。
お土産を貰った時
職場や学校で、旅行に行っていたという人からお土産を貰う事ありませんか?
その体験をした後、自分も旅行に行った時に
「この前お土産貰ったし、あれでも買って帰ろうかな」
と考えたり、仕事で困っていれば
「この前お土産貰ったし、少し手伝おうかな」
こんな風に感じたことは1度はあるのではないでしょうか?
これが「返報性の法則」の典型的な例です。
スーパーで試食、試飲を貰った時
スーパーやショッピングセンターなどで「どうぞ、試食してみてください」と言われると、ついつい貰ってしまうものです。
そして、その後は「買う予定なんか無かったのに、カゴに入れてしまった・・・。」
「断るのも何だか気が引ける・・・まあ1つくらいなら」
こんな経験は誰もがもっているのではないでしょうか?
「貰ったものの大小に関係無く、何かを返したくなる」ものです。
これも返報性の法則です。
無料サンプル、無料体験をさせてもらった時
世の中にある
「無料体験レッスン」
「無料お試し期間」
「無料プレゼント」
これら全て「返報性の法則を利用した仕組み」です。
「無料でここまでして貰ったし・・・」
「無料でこんなものまで貰ったし・・・」
そんな気持ちが、自然と購入という行動(返報)につながっていきます。
なぜ人は「お返し」をしたくなるのか
人から何かお土産や手伝いをしてもらうことがあると思いますが「貰いっぱなし、して貰いっぱなし」って、何だか相手に悪い気がしませんか?
他にも、お中元やお歳暮、年賀状なんかも貰うとやっぱり「何かお返ししないとな」と考え、何もしないと何だか気持ち悪い感じになる人は多くいるものです。
これは、とても人間的で「育ってきた文化や社会性」とも深く関係しています。
特に日本人は「義理」「人情」「恩を返す」という価値観が強いため、返報性の法則が働きやすいとされています。
心理学の悪用は厳禁
返報性の法則は人の善意に働きかける、とても強力なものです。
そのため、効果が強い分やりすぎると逆効果となり、信用を失うことにつながる可能性もあります。
例えば「過剰なプレゼント」「露骨な見返り要求」そして「これだけしてあげたんだから」という圧をかけること。
これらは、相手が1度でも「操作されている」と感じてしまうと、2度と信頼は得られないと思った方がいいでしょう。
あなた自身も、もし相手の言動から「もしかして、操作しようとされてる?」と1度でも疑問を持ってしまったら、その人の言葉や行動全てが「嘘」に見えてしまい、信頼をしようという気も起きないと思います。
本当に大切なのは「相手に対する本当の親切」です。
その「本当の親切」を相手が受け取ることで「して貰ったから、返します」と相手の心を動かします。
この考え方は生活の中でも、ビジネスでもとても大切な考え方です。
まとめ
この記事では、返報性の法則について心理学にあまり詳しくない人や、ビジネスや日常に活かしたい人に向けて、具体例を中心にわかりやすく紹介してきました。
何も見返りは求めない「無料の情報提供」は戦略として多くの人に有効なアプローチ手段です。
ただし、これらのサービスは巷に溢れている状態です。
そのため、1度や2度の提供では、受け取る側も慣れてしまっている為、返報性の法則が作用し難く、信用を得ることも難しくなっています。
相手に対して「何かお返しをしないとな」と思ってもらうためには、こちらから「与え続ける」ことが重要です。
その際には見返りを求めず、相手に対する本当の親切心をもって与えることで、相手から本当の信頼を得ることができるでしょう。


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