あなたは、とあるサプリメントの購入を検討しています。
さて、どちらを信用しますか?
一般の人「これ、すごく効きますよ!」
白衣を着た医師「これは、医学的に大変おすすめです。」
多くの人は後者を選ぶのではないでしょうか。
これは、その人の「話の内容」ではなく「肩書きや立場」に影響されているからなのです。
この記事では、人の肩書や立場によって人の信頼にどれほどの影響があるのか、日常生活の中でも見かける具体例を使って紹介します。
権威性って何?
権威性とは
「この人は専門家(すごい人)だから、この人の意見は正しいはず」
そんな風に無意識に思ってしまう心理をいいます。
例えば医者や弁護士、大学教授、有名人、実績のある社長や起業家。
そんな人たちのことを私たちは
「すごそうな人」
という認識があるため、発信する意見を深く考えずに信じてしまいやすくなります。
なぜ人は権威性に従ってしまうのか
私たちが「権威性」に従ってしまう理由はとてもシンプルです。
自分で考え判断するのは疲れるから
毎回全ての事を調査し、実証していては時間がいくらあっても足りません。
でも「専門家がそう言っているなら大丈夫」と思う方が楽であり、すぐに取り入れることができます。
間違えたくないから
「みんなが信じている人を信じておけば安心」
という心理(社会的証明)も同時に働くことで安心を得やすくなります。
日常で見かける権威性の具体例
私たちの日常には「権威性」が使われているものが多いのはご存知でしょうか?
意図せず使われているものもありますが、ここでは日常に溢れる権威性を紹介します。
CM(コマーシャル)
「五つ星シェフ監修」
「医師の98%が推奨」
テレビやYoutubeで流れているCMには、こういった宣伝が大いに活用されています。
「肩書き」に強い印象が残ることで、商品のそのものにも箔がつき「体験してみたい」という感情が突き動かされます。
学校・会社
学校では「新人教員」よりも「ベテラン教員」の意見が通りやすいといったことがあります。
もちろん「ベテラン教員」よりも「教頭」や「校長」の意見が更に通りやすい。
会社も同じで「平社員」よりも「課長」や「部長」といった役職を持つ人の意見が通りやすくなります。
これは、内容が同じでも
「誰が言ったか」
により、言葉に重みがまったく異なってくるためです。
インターネット
SNSやネットなどで
「フォロワー100万人」
「〇〇の専門家として活動」
「書籍、〇〇〇を執筆し10万部突破」
こういった内容をプロフィールなどに記載している人たちを見たことがあると思います。
このように数字や肩書きが「信頼できそう」という印象を作っています。
権威性は悪いもの?
権威性を使うことは決して悪ではありません。
「本当に専門的な知識が必要な場面(医療・法律など)」
「信頼できる実績を持ち、自分が本当に信頼できると確信している人からの意見や助言をもらう」
このような場面では、とても役立つ判断材料となります。
ただし、この権威性にも注意点があることを頭の片隅に置いておいてください。
権威性に翻弄されないために
権威性とは
「人を動かすための原理」とも呼ばれる心理学の1つです。
つまり、この権威性を使ってあなたを意のままに動かすことも可能だということ。
ただ、心理学を知らなくても次の3つを意識するだけで、悪意ある権威性を避けることも可能です。
- その人は本当に専門家なのか?
- 実績や根拠は具体的か?
- 他の意見と比べてみて矛盾点は無いか?
その人や物、サービスを見る時にこの3つを意識しておくことで、自然な信頼(健全な権威性)が生まれます。
まとめ
この記事では、人の肩書や立場によって人の信頼にどれほどの影響があるのか、日常生活の中でも見かける具体例を使って紹介してきました。
人は「肩書き」にとても弱い生き物です。
そして、その肩書きによって人は無意識に判断材料にしています。
ただ、権威性が何かを知ることで、悪意ある権威性に騙されない健全な関係を保つことにもつながります。
権威性を知ることは「信じない」ではなく「賢く自分で判断するため」の大切な知識なのです。


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