言っている内容は同じだけど
「この人が言うなら納得できる」
「この人に言われると納得できない」
こういったことは、思い返すと日常の中に溢れていませんか?
他にも
「店員さんの感じが良い店は、多少高くても通ってしまう」
「上司から注意されてしまうが、普段から信頼している人なら素直に聞ける」
「好きな人からのお願いは断りづらい」
この違いは、いったい何が生んでいるのでしょうか?
この記事では、好きな人や嫌いな人によって、私たちの受け取り方や感じ方が変わる理由を日常の事例を交えながら紹介していきます。
好意とは?
相手に対して抱く「好き」「親しみ」「安心感」が、私たちの判断や行動に大いに影響を与えます。
これを心理学で「好意」と呼びます。
好意は「恋愛感情」だけに限らず「嫌いじゃない」「感じが良い」といった感情も立派な「好意」なのです。
ただし、好意は下心からくるものでは無く、相手に対して抱く「自然な感情の流れ(何となく良いな、など)」と思えることなので、混同しないよう注意してください。
好意があると人はどう変わるのか
人はその人に対して好意があると
「相手の欠点を多めに見るようになる」
「同じ失敗があったとしても許せる」
「話を最後まで聞こうとする」
「相手の意図を良い方向に解釈しようとする」
といった、無意識にポジティブに受け取ろうとします。
逆にその相手に対して好意が無い場合、ミスが発覚すると「やっぱりか・・・」などの、無意識にネガティブに受け取ろうとします。
このように、人は好意を持っているか持っていないかで、相手の言動や行動が同じでも感情が評価を変えてしまいます。
なぜ好意が生まれるのか
人の好意が生まれるタイミングを日常生活を例にして紹介します。
接触回数
毎日顔を合わせる人には、次第に親しみを感じるようになります。(単純接触効果)
例えば、職場や学校、ご近所さんといった必ずと言っていいほど顔を合わせる人とは、最初こそ無関心かもしれませんが、何度も顔を合わせ挨拶を交わしているうちに気づいた時には、気心の知れた関係になっていることも。
人は、何度も会ったり、何度も見たり、何度も聞いたりすると、回数に応じて好感度が上がることがあります。また、相手の人間的な側面を発見したときには、好感を持ちやすくなります。
共通点
仕事で取引先の人と話している時、SNSでやり取りをしている時など
「出身地や出身校が同じで、共通の話題で盛り上がる」
「同じ趣味を持っている」
といった、同じ経験をしている人の話は自然と信用しやすくなります。
自分を尊重してくれる
「(自分の話を)遮らない」
「(自分の話を)否定せずに聴いてくれる」
「(自分の行動を)どんな小さいことでも感謝する」
など、人は「自分を大切に扱ってくれる」という感覚を持つ人を信用するようになります。
好意は私たちの選択を左右する
私たちは何かを判断する際に「論理的に判断している」つもりです。
でも、実はその前に「感情」が動いていて、その感情に引っ張られる形で判断をしていることが多くあります。
例えば「同じ店でも、いつも感じの良いと感じる店に通ってしまう」
「好きな人の意見を基準にして判断してしまっている」
「苦手な人の提案は、良い部分があってもどこか否定的な面から判断をしてしまう」
あなたも思い当たる点があるのでは?
まとめ
この記事では、好きな人や嫌いな人によって、私たちの受け取り方が変わる理由を日常の事例を交えながら紹介してきました。
心理学の話を持ち出していますが「好意」とは特別なテクニックではありません。
誰もが日常の中で無意識に使い、判断の材料にしています。
ただ、自分が何かを判断する時にこんな心理が働いている、そう知っているだけで
「人の反応に振り回されなくなる」
「自分の態度を見つめ直すヒントになる」
等、自分の考えを俯瞰して見ることができるようになってきます。
「好かれるため」ではなく「どうして自分はこの人の言葉を信じているのか」その理由を知ることが、心理学の面白さなのかもしれません。


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