【ビジネス】ポジティブ思考は本当に良いこと?

学生から社会人まで、現代では「ポジティブ思考」こそ至高だという考えが主流です。

ただ、ポジティブ思考だけでは解決しない問題に直面してしまい、そのまま心折れてしまい退職や異動してしまう、そういった事態も散見されます。

なぜ、あれほどポジティブだった人の心が折れてしまうのか。

この記事では、そんなポジティブ思考が本当に良いとされる考えなのか、ポジティブ思考の裏にある呪縛について紹介します。

目次

ポジティブ思考とは

ポジティブ思考とは「前向きな思考」という思考法です。

例えば、仕事でミスをしてしまいそれを上司から注意された場合

「改善点を見つけられた、自分はまだまだ成長できる」

「発生するミスがどういったもので、どれくらいの損失が出るのかがわかったので今後の糧になる」

といった、ミスに対して前向きに受け取ります。

このように、凹んだり、不貞腐れたりせずに前向きに考えることをポジティブ思考といいます。

ネガティブ思考とは

ネガティブ思考とは「悲観的な思考」という思考法です。

例えば、新しい仕事を任せてもらえる事になった場合

「自分がやれば失敗するに違いない」

「失敗すればできない人間だと後ろ指を指されるかも」

「わからない事があっても、そんなこともわからないのかと、バカにされそうだ」

自身を否定したり、悲観するといった後ろ向きな考え方で受け取ります。

ポジティブ思考という呪縛

学生、社会人関係無く「ポジティブ思考こそ至高」という風潮があります。

ポジティブ思考だからこそ「この人ならどうにかしてくれるんじゃないか」「周囲を元気にしてくれる」といったプラスになることもあります。

ただ、そんなポジティブ思考の裏には呪縛」のようなものが存在します。

この項では、ポジティブ思考に潜む呪縛(思考)を紹介します。

ポジティブ思考という名の「罠」

ポジティブに考えることの罠、これには「現状の価値観からの脱却」ができないことがあげられます。

例えば、スポーツでも仕事でも必ずと言っていいほど大きな壁にぶつかることがあります。

この壁を乗り越えるために

「これを乗り越えることができれば、未来につながる価値が生まれる!」

「失敗しても、これが成功への第一歩になる!」

など、ポジティブ思考の人は奮起する人が多いのではないでしょうか。

実は、このポジティブに思える考え方、冷静に考えればとんでも理論になります。

例えば、今、ぶつかっている壁に立ち向かうにあたり、こういった考え方も必要ではないでしょうか。

「この壁を乗り越えるのに、今のやり方が本当に正しいのか?」

「今、うまくいかないのは基礎スキルが無いのではなく、時期や状況といったタイミングが悪いだけじゃないのか?」

つまり、「今現在、うまくいかないこと」と「未来の自分がどうなっているか」はまったくの別の話であり、目の前の障害から目を背けていることになります。

未来を想像し、ゴールを明確に持つことはとても素晴らしく、その価値は何よりも尊いものです。

ただ、そのポジティブ思考で切り抜けようとすることで、目の前の問題から目を背け、未来の自分の姿ばかり追い求めていると何も変わりません。

そして、壁は無理に超える必要はありません。

迂回する、別の道を探す、壁の下を潜る、叩き壊す・・・。

ポジティブ思考でいるだけでは、今持っている価値観に変化は生まれません

ネガティブになる必要はありませんが、時には立ち止まって「思考する」ことが価値観の変化にはとても重要です。

ポジティブ思考でいようと考えるとき時ほど「損失」を受けている

ポジティブ思考でいる時ほど人は「損失(失敗)」を受けていると考えられます。

利益が出た時、上手くことが進んだ時に人は「うまくいった!」と思うことがあっても、ポジティブに考えることはしません。

人がわざわざ「ポジティブ」に思考しようと思う時は、うまくいかない時や損失が出た時です。

損失が出てしまい、そのマイナスとなる感情を埋め合わせるため、プラマイゼロにしようと考えるためにポジティブに考えます。

この場合「自分が損をした」と思っていないことがあります。

人は「自分の予想外の利益もしくは損失をしない限り、自分の行動を変えることはしません。」

そのため、ポジティブに考えることで前向きなまったく違う方向へ進んで行く、ということにつながってしまうこともあります。

ポジティブ思考の本当の意味

ポジティブ思考は

行動力が増える

時間の有効活用

モチベーションの維持

という大きなメリットとも言える要素があり、とても大切な思考法です。

中でも「行動力の増加」「モチベーションの維持」は様々な物事において最も重要視されています。

ミスを犯した際にもポジティブ思考があれば凹むことも、テンションが下がってしまうことも無く、常に前向きに取り組める。

こういった考えは、自然と周りの空気までも明るくしてくれます。

つまり、ポジティブ思考とは自分だけが前向きに取り組むだけでなく、周囲までも巻き込んで明るく前向きにそして、モチベーションを維持させることが本当のポジティブ思考ではないでしょうか。

まとめ

この記事では、ポジティブ思考は本当に良いことなのか、について紹介しました。

ネガティブよりもずっといい、でもポジティブだけじゃ何も解決しません。

本当のポジティブ思考とは、周囲の人までも上向きに、そしてモチベーションが下がらないように振る舞うことです。

そのため、考え方までポジティブ思考にならないよう、思考する時は一旦立ち止まる勇気も必要です。

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この記事を書いた人

引きこもり、ニートを経てきたダメリーマン。
サッカーやフットサル、ドライブが趣味。
毎日子供と猫に揉みくちゃにされながら好き勝手生きているアラフォー。

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